三月前期

『カルとブラの大冒険,4』『スレイヤーズすぺしゃる,20』『柴錬 大岡政談』
『殺戮にいたる病』『クレージー・リー、誕生!』『木乃伊男』
『隋唐演義,1』『銀河乞食軍団,9』『新宿少年探偵団』
『暁天の星』

『カルとブラの大冒険,4 鎮魂曲は誰がために』
鴉紋洋 ソノラマ文庫


読始3/2 読了3/5

コメント・・・
おやぁ!?
ココに来てカルの浮気ネタが無し。
ブラスの趣味で、新型戦闘機を一機盗む事にしたカルブラ。
だが、逃走中に巨大犯罪組織ゼノタイムに襲われ、ユイノが意識不明となる。
泣くほど動揺するカルバート。
そんなカルブラに「仲間になれ」との要求が!!(笑)
(゚Д゚) としつつも、反撃のチャンスを狙って〜〜
カルブラの出会いがほんの数ページで書かれてしまったが、重要な一冊。
なんか、新しい仲間?追加っぽいけど・・・どこかの星に捨てるのかな(爆)




『スレイヤーズすぺしゃる,20 ミッション・ポシブル』
神坂一 富士見ファンタジア文庫


読始3/2 読了3/2

コメント・・・
図書館帰りにふらりと本屋に寄ると、発売中だったわけで。内容気にせず即買い。
ただ、表紙の乙女チックリナちゃんがちょっぴり恥ずかしいかも(爆)
全体的には結局、クスリと笑う程度でパワー不足。
ランナウェイ・ガール・・・この夫婦は、ARMSの高槻夫婦みたいなモンだな。
ミッション・ポシブル・・・オーフェン無謀編かぁ?
セーブ・ザ・ブックス・・・このレベルでも富士ミスのミステリーになってないミステリーよりは上だな。
戦慄!雨の人情宿場・・・ランナウェイの続編。ホラーミステリ?
こんな感じで。
だが、もう一度言おう。パワー不足。




『柴錬 大岡政談』
柴田錬三郎 講談社文庫


読始3/5 読了3/5

コメント・・・
まず、柴田錬三郎を読んでみたいと思ったのが一つ。そして、大岡越前が好きなのが一つ。
だが!!大岡越前ものではなかったYO!
舞台こそ越前が南町奉行をしている江戸だけど、登場人物は・・・
何を考えているのか分からない「敵かな?味方かな?愉快犯かな〜?」の、阿倍清方。通称、蝋燭ざむらい。
大力の元僧侶の盗賊、東光坊。通称、闇法師。
不細工でも腕利きの与力、石子伴作。
この三人が事件を起こしたり解決したり。
それなりに面白いんだが、やはり蝋燭ざむらいのしたいことが分からないことと、菊秀のような突発的終わり方で不完全燃焼。
あぁ、それと。乳首を「乳くび」と表記するのが激萎え。ものすごくマヌケだ(笑)




『殺戮にいたる病』
安孫子武丸 講談社ノベルス


読始3/5 読了3/7

コメント・・・
女を殺すことこそ真実の愛と気付いたキチガイ、蒲生稔の物語。
稔の視点。息子が殺人者ではないかと心配する母親、雅子の視点。元警部の樋口、の三視点で描かれる。
謎の基準で選ばれるエモノ。首を締めて殺し、体を切り取って保存する・・・
家族の平和のため、息子の部屋を調べまくる・・・
自分のせいで被害を出してしまったと後悔する・・・
それぞれの視点が次第に近づいていって、最後に!!
と、ビックリマークを2つも付けてしまったが、実は最後のオチがなんだかよくわからなくてキョトンとしていた(爆)
そして頭の上に?マークを浮かべながら考えて、ようやく理解したという・・・
トリックは上々だが、血が苦手な人にはお薦めしない。



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『クレージー・リー、誕生!』
渡邊由自 ソノラマ文庫


読始3/7 読了3/8

コメント・・・
クレージー・リーシリーズのエピソード1。
まだガキだったリーが、親と思っていた頭領のミノスと血のつながりが無いことを知って、ショックを受ける。
だけでなく、跡目争いに巻き込まれる。
跡目を狙うキッドマンに信頼する親友を殺されるリー。
なんとなくいじけて、親元を飛び出すリー。
親元に戻るリー。
そして、後にライバルとなるケン・ドクターとの初勝負。
なんというか、まぁ、若さゆえの過ち・考えの浅さ・甘さなど、あまり明るくないネタがツユダクなので満足感は低め。
シリーズを全部読むという目的以外では、読み飛ばしもOK!
読まなくても困ることは無いはずだ。




『木乃伊男』
蘇部健一 講談社ノベルス


読始3/8 読了3/

コメント・・・
やはり、バカミス。大バカミステリー。
あまりのアホな設定に、ヤレヤレという意味で顔がにやける。
布田正男の元に現われたミイラ男。
トラウマでミイラ男に怯える正男は、狂気一歩手前でなんだかんだ。
里中満智子の挿絵付きというある意味ぜいたくな作品だが・・・
そうだねぇ、富士ミスよりは面白いと評価してあげるか。




『隋唐演義,1 群雄雌伏ノ巻』
褚人穫 田中芳樹:編訳 徳間書店


読始3/8 読了3/11

コメント・・・
借りてきては見たものの、なんとなく読む気にならなかった本。
いや、田中芳樹は面白いんだけどさ。悪人の書き方が巧いからね。
裏切り詐謀がお約束のこんな時代の話、まったり読むのは無理なんじゃないかと。
ストレス溜まり過ぎそうでね。
実際は、展開がかなり速いので一つ一つの事象にイラツク暇は無い。
さしあたって、隋に煬帝が即位したところまでが第一巻かな。




『銀河乞食軍団,9 タンポポ村、発見!』
野田昌宏 ハヤカワ文庫JA


読始3/11 読了3/12

コメント・・・
この本を借りるために久方ぶりに図書館に予約注文を入れた。
前の巻を読んだのは一年近く前だけど・・・
今度の話のメインは、冥土河原で廃線を買い取り、趣味で機関車を走らせるヘンな奴。ブチ猫。
空間を切り取って作られた「石」を手に入れようとしているらしい。
ひょっとしたらタンポポ村を閉じ込めた石の手がかりになるかも・・・
斥候として、乞食軍団の五郎八・虎造・お美緒が冥土河原に飛ぶ。
果たしてタンポポ村を閉じ込めた石は見つかるのか?




『新宿少年探偵団』
太田忠司 講談社ノベルス


読始3/12 読了3/12

コメント・・・
というタイトルだが、別にミステリーではない。むしろSF、っていうか伝奇。
近頃新宿を騒がす連続殺人事件。
それはマッドサイエンティスト髑髏王が頭蓋骨を集めるために、別の科学で作り出したロボ犬θにやらせていることだった。
髑髏王に狙われた中学生の少年少女4人組。
それなりに特殊技術を持つ彼らだが、さすがにマッドサイエンティストにかなうわけも無く。
そんな彼らを謎の紳士が救う。
そして、4人に力を貸す謎の少年、蘇芳。
力と引き替えに4人は新宿に潜むマッドサイエンティスト「たち」を退治するよう命令されるのだが、それは今後の話。
まぁ、それなりに面白い。
中里融司の狂科学ハンターREIってこの小説の影響受け過ぎなのかもしれんな(パクリともいう)




『鬼籍通覧 暁天の星』
椹野道流 講談社ノベルス


読始3/12 読了3/

コメント・・・
現役法医学者の書く本なだけに・・・
ゲレゲレした死体描写が続いてツライかも。
解剖手順とか死体状況とか、まぁ、色々(爆)
この話は、かなり損壊の激しい死体が登場するからね・・・
しかし・・・問題は、オチなんですよ。
あとがきで作者も言ってます。「きらきらひかる」だと思ったら「X−File」だと。
つまらないわけじゃないけど、ミステリではないことを理解しておかなくてはならない。



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