一月後期
『閃光戦隊ジュエルスターズ,5』・『夜叉姫伝,1』・『夜叉姫伝,2』
『夜叉姫伝,3』・『19ボックス』・『カーニバル・イヴ』
『エル 全日本じゃんけんトーナメント』・『ダブルキャスト』・『ウロボロスの偽書』
『ウロボロスの基礎論』・『月光魔術團,11』・『月光魔術團,12』
『閃光戦隊ジュエルスターズ,5 乾坤一擲!鎌倉決戦』
秋津透 富士見ファンタジア文庫
読始1/16 読了1/16
コメント・・・
やっぱこの話ダメだわ(爆)(爆)
なにしろ主人公が活躍しないモン。
っていうか主人公誰?(笑)
戦隊モノでありながら、信頼できるリーダー的存在の不在が痛い。
みんなで足りない部分を補いあって・・・ってのも青春の一つかもしれないけど、そうあるべきじゃない時ってのもあるだろう。
結局、笹本祐一と吉岡平がモデルとなった二人の脇役が暴れ回っただけで終わってしまった。
しかも、一応とはいえ完結。
ふ、虚しい・・・
『夜叉姫伝,1』
菊地秀行 ノン・ノベル
読始1/17 読了1/18
コメント・・・
イイです。
菊地秀行が心から愛する吸血鬼を題材にしただけあって。
せつら・メフィストの共同戦線すら破る最強の敵。
しかも<新宿>が吸血鬼の街になっていくホラー感。
魔界都市ブルースの最高傑作ですかね。
でも・・・初版本なので裏表紙のあらすじで「ガレーン・ヌーレンブルグ」が「ガレーン・ヌーベンベルグ」という聞いたこともない名前に間違われている。
ふざけんな、担当(怒)
『夜叉姫伝,2』
菊地秀行 ノン・ノベル
読始1/19 読了1/20
コメント・・・
戸谷さんの一言がやたら胸にグッとくる。
「この街の全てが、いざとなれば、あんたの側につくさ」ってね
なんか、いいよね。
魔界都市の全てが秋せつらを愛している。せつらの命を狙うものでさえ・・・
だが、魔界都市そのものというべき秋せつらでさえ今度の敵にはいいとこ無し
血を吸われ、日なたに出ることすら苦痛となった彼の打つ手は?
『夜叉姫伝,3』
菊地秀行 ノン・ノベル
読始1/20 読了1/21
コメント・・・
新たな敵と新たな敵?が現れる。
相手の武器と技を盗む男、ベイ将軍。
そして、区外から参戦する日本自衛隊の『外人部隊』
ようやくガレーン・ヌーレンブルクが目を覚ましたとき、メフィストは吸血鬼で秋せつらは夢になっていた。
もー、ワケわかんないよね(笑)
戦闘シーンも油断すると誰と誰が戦ってるのか分からなくなったりして。
うん、まぁ、スゴイ(爆)
『19ボックス 新みすてり創世記』
清涼院流水 講談社ノベルス
読始1/22 読了1/22
コメント・・・
4つの作品(章)は好きな順序で読むことが出来、その順番によってオチが変化する・・・らしい。
ラストがその他3編を飲み込むようにして・・・
いや、1回しか読んでないからさ・・・
まぁ、面白い話だし読み返すのもやぶさかではないのだが、あいにく自分の本じゃないからね。
図書館には拙者に読まれたがっている書物が無限に待っている。
なかなか再読のチャンスは無さそう。
今までの2冊ほどのブ厚さはないけど、いつものように言葉遊び・言葉の引っかけは十分にある、『流水大説』と書いてコズミックと呼ぶジャンル。
並列書評に飛ぶ
『カーニバル・イヴ 人類最大の事件』
清涼院流水 講談社ノベルス
読始1/22 読了1/22
コメント・・・
イヴ。イヴです
すなわち、人類最大の事件は始まりません(爆)
いや、ラストに開幕するんだけど
今回はJDC(ジャパン ディテクティブ クラブ)の日常(?)が語られるだけ。
探偵倶楽部って言うより変人の集まりに近いんだけど・・・
今作、中心人物は龍宮かな。
作者の分身は濁署院溜水だけではなく、龍宮城之介もそうなのであろう。類似した技を使うしね。
もちろん、他のキャラも、死んだ人さえ回想シーン的に登場してきます。
しかし、あんまりたるんだ話だとミステリーにならなくなってしまうので、途中に短編推理が登場してきます。
ほとんど『頭の体操』のレベルだけど・・・
出てくるのは謎の二倍ほどややこしいもの
謎の二倍・・・
なぞなぞ(笑)
並列書評に飛ぶ
『エル 全日本じゃんけんトーナメント』
清涼院流水 幻冬社推理叢書
読始1/23 読了1/23
コメント・・・
清涼飲料水読破計画は進んでいる。
この作品は一人の碇シンジな少年が、じゃんけんトーナメント本戦まで勝ち残ってしまいドキドキハラハラするだけの話で、別にいつもの清涼院流水のわけわからん系ミステリーではない。
・・・
作者の忠告通りの読み方をすれば。
そして、後から読み飛ばした部分(偶数章・大会の舞台裏)を読むことで、グハッ!とダメージを受けてしまう仕掛けだ。
じゃんけん大会・・・そんなものでもその気になれば一冊の小説になるんだな・・・。
感心するよ、流水小説には
でも、ミステリーじゃないよ。そんな大きな謎など無い・・・
並列書評に飛ぶ
『ダブルキャスト』
高畑京一郎 メディアワークス
読始1/25 読了1/25
コメント・・・
おもしれえっ!!!(かなり感情的)
ビルから墜落した川崎涼介。通りかかっただけの浦和涼介。
そんなこんなで、一つの体に二つの魂が入り込むことになった、という一度は聞いたことがあるかもしれないお話だが・・・
そんなことはどーでもイイじゃん、と読者に言わせてしまう力強い作品。
いや、ホント。話の先はだいたい読めるんだけど(実際思った通りに話は進んでいく)それでも読むことを中断するのが苦痛なくらいテンポが良い。
いや、しかし、どんな褒め言葉も空回りするようでいかんわ。
だから、ただ一言こう言うしかないんだよな・・・
『読め!』
並列書評に飛ぶ
『ウロボロスの偽書』
竹本健治 講談社
読始1/25 読了1/27
コメント・・・
初めの印象は引き込みが弱い。
なんせダブル・キャストを読んだ後にこんな地味な話から(?!!)展開されたんじゃあねぇ?
だいたい、突然作者が登場してプロレス談義に花を咲かせるんだぜ。朝松健か、おめいわ!とツッコミ入れたくなっても仕方有るまい。
んで、ヘンな話だなぁ、と読み進めて160ページ辺りでようやくアレかと気付く。
こないだ飲んだ清涼飲料水の19ボックスと同じ様な仕掛けか。
いや、これは正確ではない。時間的にはウロボロスが先で19が後だから清涼飲料水がまねたと言わねばなるまい。
ところで、一つの章が前の章を飲み込んでいく構成だからウロボロスと名付けたのだろうが、ウロボロスってのは一匹の蛇が自分のしっぽを飲み込むやつだろ?それとはちょっと違うべさ。
オチが無いだけに、ぐるぐる回ってバターになったチビクロサンボの虎に近いような気がする(爆)
まぁ、登場人物を博識にするために作者自らが数理学資料を読みあさった苦労は見えるような気がして、そのへんは頭が下がるが。
どーなんだろね。どんな人が読むと面白いのかな?(爆)
もし、読んでみようと考える人がいるならペンとメモを用意することを勧める。
そして、その『節』を書いたのが誰なのかメモしておけば話が理解しやすくなるかもしれない・・・
『ウロボロスの基礎論』
竹本健治 講談社
読始1/27 読了1/30
コメント・・・
かなりキツイ。
前作に引き続き単なる友達自慢(?)
大概の新本格作家はマヴダチだぜぇ、って感じの・・・
まだ、連続うんこ事件は面白いからいいんだけど、なんだって竹本健治の小説内で法月綸太郎の評論に対する批判評論やら、ボーア博士による量子学の講義を読まにゃならんのだろうか。
頭が痛く・・・はならないけど、虚しさは止めどなく溢れ出してくる。
しかも、その文章の存在に対するオチ(?)らしきモノが最後に書かれるのだが、それを読んで平静でいられるだろうか。
ごく普通の読者なら「クソふざけんじゃねぇ」ということになる。
あ、いや・・・普通の人がわざわざこんな小説に最後までつき合うほうが稀か・・・
挫折と言うより「コイツ何が言いたいんだ?」てな感じで頭の上にハテナマークを浮かべながら投げ捨てるな。
よし、正直にきっぱり言おう。
この作品、読むだけ時間の無駄だった。
『月光魔術團,11
おばあちゃんのスグレモノの夢の遺伝子』
平井和正 電撃文庫
読始1/30 読了1/31
コメント・・・
正直な話何がなんだか分からない。
いや、ちゃんと1巻から順に読んでるよ(笑)
しかし、何も動かない変わらない・・・様に見える。
ストーリーの展開は一応有るんだけど、それを全然感じさせない・・・意味あるのか?そんな技法(爆)
今回は得意の顔舐めすら無かったわけだし。
わからん、拙者にはこの作品の内容がさっぱりわからん。誰か教えて(爆)(爆)
それと、巻末のリアル犬神インタビュー。これがバカバカしさ炸裂。
やっぱボツかな、このシリーズ。
『月光魔術團,12 満月集会』
平井和正 電撃文庫
読始1/31 読了1/31
コメント・・・
ふ、ふ、ふ・・・
ふざけんなあああっっ!!!(爆)(爆)(爆)
いや、マヂで。コレのドコが第一期了の終わり方やねん。たいがいにせぇよ、と。
前回悪く書いたから、最終巻のコッチでフォローしてやろうと思ったのに全力で裏切られた。
これだったら、まだしも死霊狩りの終わりかたの方がましだよ。
頭痛ぇ〜〜☆。平井和正の考えてること全然ワカラン。
ひょっとしたらコレは教本なのか?
本番まで持ち込まずとも、顔を舐める描写だけで十分エロスな雰囲気は作り出せるんだ。っていう・・・ヤングアダルトな小説を書こうとする若者に向けた・・・
ま、いいや。拙者とは根本的な部分で感性が違うのであろう。噛み合わぬ歯車は近づけぬが吉。
さようなら、平井作品(爆)
トップに戻りたい
リストに戻る