十月後期

『呉子起つ』『銀の檻を溶かして』『迷宮』
『頭蓋骨の中の楽園』『美食探偵』『クロノス・ジョウンターの伝説』
『巴里・妖都変』『三国志英傑列伝』『無責任三銃士(上)』

『呉子起つ 流転の天才将軍』
伴野朗 祥伝社


読始10/16 読了10/16

コメント・・・
呉子。言うまでもなく、孫子・呉子と並び称される兵法の達人である。
なにせ、76戦64勝12分け。
その才能故に、都合、三つの国で腕を振るうことになった男。
ただ、戦略では確かに天才の名を欲しいままにする呉子だったが、自分の才能がどれだけ他人に嫉まれるか想像できなかった迂闊さによって何度も危機に陥り、国を捨て、最後は命を落とす。
そんな男の波瀾万丈。
例えば、だね。 「呉起の妻は斉の人間だから、呉起は魏を裏切る可能性がある」と言う中傷により将軍になりそこなった夫のために妻は自害。それを知った呉起は妻の死を自分が殺したこととする。とりあえずは悪名でも有名となり注目される必要がある、と。
愛する妻と引き替えに、彼は天才軍師への階段を上っていく・・・
まぁ、孫子とか呉子と聞くと嬉しくなる人(どんな人やねん)は絶対読もう。




『銀の檻を溶かして 薬屋探偵妖奇談』
高里椎奈 講談社ノベルス


読始10/17  読了10/18

コメント・・・
むふぅ・・・
主人公の薬屋さんは3人の男の子。
見た目は青年・少年・子供・・・
だけど実は全員遙かに年を取った妖怪なのさ(爆)(爆)(爆)
そして、彼らは妖怪がおこしたのかもしれないと言う怪しい事件を調査する探偵でもあった。
なんか・・・妖怪探偵、ねぇ・・・(爆)
まだ、ヤオイにされるだろう小説程度の認識しかできないけど・・・
推理モノとしては・・・そこそこ、かな。
まぁ、こういうのもアリかも、って感じ(分かりにくい説明だ)
ただ、美少年がいくら出てきても男性読者は面白くないんだよね(爆)



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『迷宮 Labyrinth』
倉阪鬼一郎 講談社ノベルス


読始10/18 読了10/21

コメント・・・

と言うのも何だが、「ミステリというよりは」な作品
軽いパズルはあるが、ホラーと幻想の割合の方が上なんじゃないかな。
伝説の紅姫の つまらないってワケではないけど、なんか違う。
ミステリ風味のサイコホラーなのかな。
それにしても、「猫耳にゃ」が引き取られた場所とは?
その辺がホラーなワケか・・・
ラストにはスプラッタホラーもあります。
純粋ミステリじゃないので、それだけは注意するしよう(爆)




『頭蓋骨の中の楽園』
浦賀和宏 講談社ノベルス


読始10/21 読了10/23

コメント・・・
首無し死体と笑わない探偵の話。
シリーズ第3作らしいが、いきなり読んでしまった・・・
裏表紙に、ミステリ読者当惑なんて書いてあったからどんなオチかと心配したけど、その辺は特に問題もなく・・・
ただし、シリーズ読者であるという前提が必要(爆)
そぉだねぇ・・・。
ワキのキャラにも無駄に背景があって良かったと思うよ。
謎自体はそれほどでもないのだが、小説としてはいい方でしょ。



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『美食探偵』
火坂雅志 講談社


読始10/25 読了10/28

コメント・・・
実在した人物、明治時代に『食道楽』なるベストセラーを書いた、文士・村井弦斎の事件簿。
(↑ ホントに実在したんだろうね・・・)
短編集だ。
短いので、まぁ、ほとんど直感推理するしかない(爆)
また、明治時代の著名人伊藤博文や板垣退助・大隈重信など出てくる。
この事件簿を、某・るろ剣と絡ませると、面白い同人誌が出来るかも知れないね(笑)
まぁ、並々に面白い。




『クロノス・ジョウンターの伝説』
梶尾真治 朝日ソノラマ


読始10/29 読了10/29

コメント・・・
タイムマシンと言うには、ちょいと不足なマシン。それがクロノス・ジョウンターだ。
物体を過去に飛ばすことの出来るソレ。ただし、過去へ戻った反動で、一定の時を過ぎると未来へ飛んでいってしまうのがこの機械の困ったところなのだが・・・
そんな機械のせいでおかしなことになる二つの愛の物語。
反動で遙か未来に飛ばされてしまうコトがわかっているのに、過去に飛び、愛する女性の命を救おうとする男。
短い間しか居られない過去の世界で、愛すべき人と出会った男。
ちなみに、朝日ソノラマ文庫版にはもう一つストーリーが追加されているようだ。ハードカバーで読んで損したぜ(爆)
まぁまぁ面白いので、読むなら文庫で☆



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『薬師寺涼子の怪奇事件簿 巴里・妖都変』
田中芳樹 カッパノベルス


読始10/29 読了10/30

コメント・・・
前二作に続き、やっぱり同じ様なモノ(爆)
薬師寺涼子在るところに怪奇現象有り。
今回は、わざわざパリに出向いて大暴れだ。
まぁ、大筋はワンパターンなんだけど・・・、変化してきたのは、だんだん素直になってきた涼子かな。
いや、性格は悪いんだけど(爆)、ニブ過ぎる泉田君に対して少しずつ積極的になってきた?
このまま、フツーにラヴエンドなのか?
最も美しい貧乏クジを引く泉田君の運命や如何に!?



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『三国志英傑列伝』
伴野朗 実業之日本社


読始10/30 読了10/31

コメント・・・
三国志から4人の英傑を抜き出したもの。
趙雲。陸遜。文若(←ジュンイクという漢字が出ないので字)。馬超。
さすがに大ざっぱすぎて、それぞれの軌跡を掴むのも難しい・・・。
それでも、横山光輝三国志では多分語られなかったであろう、劉備に関わる前の彼らの行動を知ることは出来る。
ただ、同じコトを何度も書くのがしつこいよ伴野朗(爆)
三国志関係の書き込みになると必ず出てくるのが「222年に死んだ武将の何と多いことか」だ。
それはそれとして、三国志ファンでないと読んでも分からない本ですね。コレは。
カンケーないけど、この本は中華街は大珍樓の待ち時間に読みました(笑)




『無責任三銃士 (上)』
吉岡平 ファミ通文庫


読始10/31 読了

コメント・・・
無責任黙示録を読み終わってないのに・・・
いや、それどころか、無責任シリーズ自体全然読んでいないんだけど(爆)
だから、黙示録の子孫だとか、タイラーのキャラの先祖とか言われても困ってしまう。
まぁ、それはそれとして、ごく普通にラアルゴンを舞台にした三銃士。
そうなんだよね、『無責任』の看板を背負うキャラがいなくて。
それでも別につまらないワケじゃなくて、並み。
この人の執筆ペースでこのレベルはスゴイよな。




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欄外 独り言コーナー


来月は、マンガを片付けるから、小説は全然読めないと思う・・・
それでも半月に2冊はいけるかな
ふ、虚しい・・・