二月前期
『ロスト・ユニバース,4』・『ロスト・ユニバース,5』・『ペリペティアの福音(上)』
『私闘学園の逆襲』・『ペリペティアの福音(中)』・『ペリペティアの福音(下)』
『絃の聖域(上)』・『人狼城の恐怖,4』・『絃の聖域(下)』
『江路村博士のスーパー・ダイエット』・『戦国闘武伝』・『トップラン,4』
『私闘学園V』・『魔法戦士リウイ,2』・『湖岸の国の魔法戦士』
『紅蓮児,1』・『紅蓮児,2』
『ロスト・ユニバース,4 悪夢 生まれる』
神坂一 富士見ファンタジア文庫
読始2/1 読了2/1
コメント・・・
タイトルのワリには、ほのぼの?
次回最終回と言うのに、おとなしい・・・
宇宙港すらない田舎星に不時着(と書いて墜落と読む)して、地元のチンピラとケンカ。
だが・・・
いい話だったなぁ、と詠嘆しようとしたところで、またさらにド派手に、かつて無いほどの大量人死に。
死ぬ、死ぬ、みんな死ぬ。
サヴキャラ出さないでくれぇぇぇ・・・(爆)
それはそれとして、ケインの心の師は切り裂きジャックだったんだね。笑った。
『ロスト・ユニバース,5 闇 終わるとき』
神坂一 富士見ファンタジア文庫
読始2/1 読了2/1
コメント・・・
だが、また一段とド派手に前回をはるかに越えて人が死ぬ(またそれかい)
結社ナイトメアはついに宇宙軍にケンカを売る。
すでに人間であることすら捨てたスターゲイザーは全銀河を敵に回したのである。
だが、全人類を敵に回しても負けることの無いデュグラディグドゥ。
ソイツを倒せるのはヴォルフィードだけ・・・
そして今、ついに、ヴォルフィードとダークスターの戦いが始まる。
そんなわけで、堂々の完結。
こんなもんだろ、と思いつつも何か物足りない。
やっぱ、艦隊戦が無いからかな。
宇宙を舞台にしたら、巨大な艦隊同士のぶつかり合いが無いと。
宇宙軍は出てくることは出てくるんだけど、ロストシップの前にコッパミジンコで役立たずだからなぁ(爆)
それと、船員の少なさ。
ケインにミリィ。立体画像のキャナル。
おぉ、少ない(笑)
アメリアやゼルガディスみたいなキャラがいなかったのも人気低めの理由か。
まぁまぁ、だね。
『ペリペティアの福音 [上−聖墓編]』
秋山完 ソノラマ文庫
読始2/1 読了2/3
コメント・・・
ヨミ・クーリエ社。表向きは葬儀屋。しかし、救済のためなら破壊活動も行うという裏面もある。
ゲルプクロイツ社。表向きは医療団体。しかし、高く売れる肉体を作成するために、高貴な遺伝子を手に入れるためには手段を選ばないという裏面も持つ。
そんな二つの会社のケンカのはずだった。
千年前に銀河から百年間も戦争を起こさせなかった、フォークト大帝の墓が見つかったと言う。
葬儀のためにヨミ・クーリエから送られようとした大司教がテロ攻撃でケガをする。
代わりに差し向けられたのは、新人祭司補ティック・タック・フィトクロム。
生贄山羊(スケープゴート)にされた『大司教代理』ティックに未来はあるのか?(爆)
それとも、ゲルプクロイツが大帝の遺伝子を手に入れるのか?
謎が多すぎてわからない第一話。
まずは、「とほほ」と運命を嘆くティックを楽しむとしましょうか(笑)
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『私闘学園の逆襲』
朝松健 ソノラマ文庫
読始2/1 読了2/10
コメント・・・
今度は文化祭だ。
めぐみが格闘技同好会のイベントとして思いついたのは『講演』。
有名な格闘家を呼んで盛り上がろうというわけだ。
依頼相手は、地球最強最古の格闘技『畳芸・滅法』の使い手、ハラホロヒレハレ・・・じゃなくて、骨幌橋原。
だがこの男、どう見てもイカサマ師だよなぁ・・・
どうなる!?誠新高校格闘技同好会。
さらに、後編はライバルである大犯土学園の文化祭に行き、氷室アキラの武芸部の出し物をけなしに行くのだ(爆)
戦って勝てないから口で勝とうというのだ(笑)
そして、激突!!
第二話。クリスマス。新しく現れた脇役四十四院防夫と書いて「しじゅうしいんぼうふ」と読むのではなく、「つるしあたと」と読むブンガク少年がボディビルド女子高生・赤城小夜子に一目惚れしてストーカーモードに入る話。
ただし、89年の作品だから、ストーカーという言葉はまだ、無い。
おまけ。
格闘技同好会顧問の大伴先生が田舎に帰る。
電信柱の陰から飛び出した姉さんは、「ナントカの星」のお姉さんのようにただ見守るだけではなく、次々と連続攻撃を仕掛けてくるのであった。再開の挨拶をしながら、ね。
そうっ!このシーンの影響を受けたイラストの島本和彦は後にGガンダムでドモンと師匠のアレを生み出したのである。「流派東方不敗は王者の風よ!」
まぁ、とにかく、単品ではお奨めしないが(爆)シリーズを読み始めたのならば避けては通れぬ良き話也よ。
『ペリペティアの福音 [中−聖誕編]』
秋山完 ソノラマ文庫
読始2/3 読了2/3
コメント・・・
フォークト大帝が眠ると言う、惑星ペリペティアは不思議な星だった。
と、言う以前に、その星はゴミ捨て場でしかなかったのだが・・・
銀河中から廃棄物を捨てに来る。そして、原住民は謎の壺をガラクタと引き換えにプレゼントする(笑)
そんな星でお葬式が始まる・・・
ティックは夢の中で全てを見る。白昼夢の中のとほほ大司教。
少しずつ明かされる謎も、まだまだ足りず。
そして、開かれつつある二社の戦端。
死者が少しずつ増えていく。
そんな時フォークトを名乗るオヤヂが現れる。
なんか、感想の書きにくい話だなぁ(ダメな締め・・・)
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『ペリペティアの福音 [下−聖還編]』
秋山完 ソノラマ文庫
読始2/4 読了2/5
コメント・・・
そうだなぁ、世間の評価ほど面白いとは思わなかったなぁ。
難しい、っていうか。分かりにくい・・・
『ヴァルキノの誇り』事件など、脇道には泣ける話も出てくるのだけど、メインキャラの動きが物足りない。
面白かったのはトランクィル廃帝政体の成り立ちかな。
市民軍が王軍を追い払ってできた、政府の無い国家(笑)
日本のワイロ政治家をチャカすようなネタだね。
完結ではあるが、ペリペティアの事件が終わっただけで、そこに関わった人たちはまだそれぞれの道を・・・
う〜〜〜〜ん・・・
やっぱ、リバティランドだけでやめとけばよかったかな。
三冊並んでたから、つい借りちゃったけど、イマイチ。
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『絃の聖域(上)』
栗本薫 角川文庫
読始2/5 読了2/7
コメント・・・
ヒキッ!!!!
と、音を立てて顔が引きつった・・・
うむ。伊集院大介シリーズの作品順番を知ったので読み始めたのだが。
プロローグからいきなり・・・
ホモ
あいやぁぁっっ!!
ま、それは見なかったことにして(爆)
伊集院大介。見る者を安心させる風貌のとぼけた青年。
縦に伸ばしたさだまさしだって(笑)。マンガで言うならイワマルっぽいのかな。
三味線の宗家で起こった殺人事件に成り行きで潜り込む。
だが、なぜか、殺されたのは毒にも薬にもならない二人。
不可解な殺人事件の裏の様子を何とはなしに感づいているらしい大介。
「間違いだ!」「カサンドラ」とは一体!?
なんとなく探偵伊集院大介シリーズ第一巻だ。
『人狼城の恐怖 第四部 完結編』
二階堂黎人 講談社ノベルス
読始2/7 読了2/9
コメント・・・
ぐはぁ
上の本を持っていくのを忘れたため、コレを読むことになる(爆)
ようやく青の狼城に到着した二階堂蘭子一行は、密室トリックを攻略しつつ、事件の真相を覆い隠すベールを一枚一枚剥いでいく。
そして、ついに明らかになる人狼城の真の姿!!
ふ・ふ・ふ・・・。だがしかし、ソレは知っていましたよ読めていたよ拙者にはね(笑)
密室トリックは全然ダメだったけど、城の秘密だけは知ってたさ。
まぁ、蘭子が四つ子の城理論を否定したから思いついたんだけどね。
そして、ハーメルンの笛吹きの秘密までもが明かされて・・・
なかなか、読みごたえがありました。
面白いと言えるかどうかは分からないけど、途中で投げ出すような駄作では無いからね。
やや満足。
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『絃の聖域(下)』
栗本薫 角川文庫
読始2/7 読了2/8
コメント・・・
でもやっぱり人狼城は分厚いので、アッチはほっといて、こっちを先に片付けることにする(爆)(爆)
さっぱり動機がつかめない先の二つの殺人事件をよそに、大ざらえ(でっかいコンサートだと思いねぇ)の日は近づいてくる。
だが、その会場でさらに二人が死ぬ。
家元、安藤喜三衛門の娘八重と、その息子由紀夫。
此処まできてようやく、伊集院大介の推理ショーが始まる。
複雑に絡み合った人間関係を丁寧に解いていく。
驚くべき犯人の正体。
そして、驚かないオチ(爆)
なかなか「へえ〜〜〜〜」と感心できる作品。
『江路村博士のスーパー・ダイエット』
草上仁 ハヤカワ文庫JA
読始2/9 読了2/10
コメント・・・
どわっはっは
と、大笑いする。
もぉ、最高。バカ過ぎ。こーゆーの大好き!!
というのが、「江路村博士の大発明」
悪徳ランド・・・ダークネタ(?)まぁまぁ。
ホロ・ドレス・・・ふ、オチは見破った。はずだったんだけど、ちょっと過激な方に考えすぎたワイ。
最後の納税者・・・社会批判系(?)まぁまぁ。
カワヘビ・・・上手いオチ。
紙の盃・・・まぁまぁ。
ここまでおいで・・・そこそこ。
飛んで行きたい・・・途中はなかなか。オチはお約束。
基本的に面白いよ。ショートショートの短編集だから、長編が苦手だって人にもお奨めだね。
『戦国闘武伝』
橋本純 光栄
読始2/10 読了2/11
コメント・・・
たいした話ではない(爆)
真田幸村と、父・昌幸が、徳川につくべきか、豊臣につくべきか、と悩んだ挙句、とりあえず全国の有力武将の動きを調べよう、と真田十勇士を各地に派遣。
加藤清正・大谷吉継・上杉景勝・島津義弘・小早川秀秋。この五人が対象だ。
あくまでも調べるだけで、自分の思い通りに彼らを動かそうと企んだり、情報合戦で敵忍者と戦ったりするシーンは無い。
一応、殿様たちの本音を引き出すために、幻術を使っているらしいのだが、地味だ。
それでも、作者がこの時代の誰を嫌いかはよくわかったつもりだ。
石田三成。
腰抜けだの口ばっかだの言ってます(笑)
少なくとも、戦術的知恵は足りなさそうなのだが・・・
うん、大して面白くない。なんせ、現代人は誰がどっちについて、誰が勝ったか知ってるんだもん(爆)
『トップラン 第4話 クイズ大逆転』
清涼院流水 幻冬舎文庫
読始2/11 読了2/12
コメント・・・
あいかわらず時間は進まないが・・・
しかし、ストーリーの方はズンズン進展しているフリをしている(爆)
読み終わってみれば「何も変わってないやん」とツッコミたくなるが、読んでいる間は、今にも全ての謎が解き明かされようとするので、ワクワクとドキドキの連発。
薄いワリには「読んだ」って感じがする。
そして・・・
「何も変わってないやん」(笑)
次回こそ・・・
な〜んて思ってもまたすかされるんだろうな(爆)
でも、まぁ、今回は非常に良し
『私闘学園V』
朝松健 ソノラマ文庫
読始2/11 読了2/17
コメント・・・
誠新学園格闘技同好会は新年を迎えた。
新年と言えば、そう!カルタ取りだっ!!
と、いうことで、愛の無い小市民な家庭の雰囲気を穏やかにさせるべく向かった初詣で出会ってしまった、大犯土学園武芸部のメンバーとなんでもありのバトルロイヤル百人一首が今!おこなわれるのであった。
かつてダメすぎな、お冗談的文体の小説。
拙者は嫌いじゃないけどね。あらゆる可能性が秘められた(笑)文体ってヤツは。
おまけはバレンタインストーリー。
聖なる愛の告白の日に巻き起こる不幸なストーリー(笑)
西城めぐみはかくしてチョコレートが嫌いになったのであった。
その頃、弟、西城ゆかりは受験勉強にいそしんでいた。
そんな、青春ドラマ小説(?)
『魔法戦士リウイ,2』
水野良 富士見ファンタジア文庫
読始2/12 読了2/12
コメント・・・
女性ばかり3人のパーティーに組み込まれてしまったうらやましい魔法戦士リウイの物語。
今回は、同期の女魔術師アイラの師匠が天候制御装置を造ってしまったことから始まった。
天候不順はそのせいか。「すわ、一大事」と突き進む一行。
その中には前回顔見知りになった・・・(彼らをだまして捕らえたことのある)エルフ娘の姿もあった。
まだ、勇者修行中だけあってパッとする冒険ではないが、それなりに面白い。
特に、あいかわらず武器格闘の苦手なリウイはコブシで戦います(笑)
魔法拳士リウイ・・・
『湖岸の国の魔法戦士』
水野良 富士見ファンタジア文庫
読始2/13 読了2/13
コメント・・・
こっちのシリーズでは、リウイは自分の出自を知り、それなりの経験値も積んでいる。
だが、メンバーはいつもどおり。
文章は一人称で進むが、章ごとに「わたし」が変わる。
ストーリーもなかなか奥深く入り組んで、邪悪な陰謀が張りめぐらされている。
読み終わると、ミステリ並に「ほぉ〜」とため息が出るほどに読み応えあり。
しかも、リウイは魔法戦士どころか、魔法竜騎士になってるし(笑)
お薦め。
『妖獣界 紅蓮児,1』
菊地秀行 光文社文庫
読始2/13 読了2/13
コメント・・・
『奴ら』のいる世界。
『奴ら』になる可能性を持った人間は、『キャンプ』に隔離された。
『奴ら』・・・妖獣とでも言うべき異形の魔物。
日本は『奴ら』に蹂躙され、人は『奴ら』に怯えながら暮らしているのだ。
誰もが安全地帯・・・というのに一番近い、集落『キャンプ』に閉じこもっている。
そんな危険な世界を平気で歩き回る男がいた。
「用心棒」としか名乗らない男。
真っ赤な髪に、190以上の巨体。背中に対戦車ライフル、腰に長刀。そして凄絶な美貌。
紅蓮児。
そう名乗るわけではないし、誰もそう呼ばない(爆)
髪の色こそ赤いが、性格は沈着冷静。技の冴えも、紅蓮と言うよりはむしろ青白い炎。
と、まぁいろいろ書いたけど、いつもの菊秀モノ。
そういう感じで面白いです。
『妖獣界 紅蓮児,2』
菊地秀行 光文社文庫
読始2/14 読了2/15
コメント・・・
対戦車ライフルとドでかい刀とで妖獣どもをバッサバッサと片付けるものだから、もっと厄介な相手が現れる。
米軍改造兵士。
こちらは素手で妖獣の罠を力ずくに食い破るパワーの持ち主。
魔戦の始まりだ。
スティーブン・キングの『霧』からイメージを得たと言う紅蓮児第二巻。一応完結。
だのに・・・
ああっ!!そんなオチで終わる!?
そんなところも、とっても菊秀(笑)
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欄外 食王
ローソンで、冗談のつもりで買った『キノコグラタンまん』が美味しかった。
まぁ、グラタンというよりもクリームシチュー(ドッテリこってり型)のような気もするが・・・
この店は蒸し加減がいいから特に美味。
店によっては水気が多すぎて表面がベトベトしすぎるからね。
無論、この商品、完璧ではない。
1,値段・・・100円が気に入らん。せめて、肉まんにあわせて88円に・・・
2,具が少ない・・・もう少し具を入れないと、皮との比率が美しくない。いまは皮が多めだ・・・