十一月後期

『依存』『オーラバトラー戦記,5』『英国庭園の謎』
『魔術士オーフェンはぐれ旅,2』『国士無双』『仮面獣』
『オーラバトラー戦記,6』『ハルピュイア奮戦記,2』『ルナティック・カーニバル,2』
『ひよぴよ』『新ロードス島戦記,2』『真・無責任艦長タイラー,3』
『銀河帝国の弘法も筆の誤り』『南国戦隊シュレイオー』


『依存』
西澤保彦 幻冬舎


読始11/16 読了11/18

コメント・・・
これも匠千暁シリーズ。
知られざるタックの過去が暴かれる。それはとってもヘビィでデンジャーで。
ストーリー的には人と人との係わり合いがステキな格子状になっており、たとえるなら「完全無欠の名探偵」に近いかな。
様々に伏線が張られ、しかもその全ては語られていなかったりするような気配。
ま、シリーズを読んでいる人には見逃せない一本だね。



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『オーラバトラー戦記,5 離反』
富野由悠季 角川スニーカー文庫


読始11/18 読了11/19

コメント・・・
ガロウランとの戦いから三年。
ジョクはついに、独裁者となったドレイクを見限り、離反を決めた・・・
ミの国に落ち延びたジョクは、ニー・ギブンらと共に、反ドレイク戦線で行動するのであった。
人対人ということもあってか、戦術にも見るべき点が出てきて燃える。
しかし、オーラバトラーの制作は進まず、アニメと同じ名前の機体は戦艦以外ではドーメくらいか。円盤に火焔放射触手を装備したアレ。
まぁ、この小説のタイトルには「ダンバイン」なんて文字は入って無いけどさ。
だけど、普通は「オーラバトラー♪ダンバイン」なワケだし。
ちょっと不満を残したまま、ジョク・バーン・ガラリアが激突。地上に飛び出した!!!
ここから、盛り上がるぞォ?!




『英国庭園の謎』
有栖川有栖 講談社ノベルス


読始11/20 読了11/20

コメント・・・
火村教授と有栖川の事件簿短編、第四巻。
まぁ、そこそこ。
時間が無かったのでまじめに謎解きしなかったのが不完全燃焼の理由かもしれないな。
「時計が合ってない」の意味はすぐにわかったんだけど、それだけだ。
とりあえず、一日で読みきる程度には読みやすかったわけだし、ダメな本ではない。
それにしても、この人意外と電車使うよね。
意外と、っていうか今時、っていうか・・・西村京太郎の影響かな?



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魔術士オーフェンはぐれ旅,2 我が命にしたがえ機械』
秋田禎信 富士見ファンタジア文庫


読始11/21 読了11/21

コメント・・・
カラー口絵1の、「クリーオゥの水浴び」、が一番の見所かもしれないな(爆)
ストーリーは、古代遺跡から甦った殺人人形と戦う、魔術バトル。
見習い魔術士マジク。ワガママお嬢クリーオゥという2人の足手まといを連れて戦うオーフェン。
そして、スレイヤーズで言えばナーガにあたるバカな敵、ボルカン&ドーチン。
ドタバタ軍団の中で殺人人形はシリアスでいられるか?そんな話だ(笑)
続きは「あれば読む」程度かな。



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『国士無双』
伴野朗 実業之日本社


読始11/22 読了11/22

コメント・・・
うーん・・・読んだことあるような気がするんだけど・・・
だけど、伴野朗って自著のコピペまがいの文章をバシバシ出してくる人だから、他の本の記憶とゴッチャになってるだけかもしれないな・・・。
というわけで、ストーリーは項羽と劉邦の物語。
タイトルの「国士無双」である韓信(劉邦の下で無敗を誇った将軍)を中心に話が展開するはずだったのに、他のキャラよりちょっとエピソードが多目かな、と言う程度にしか主役を張らせて貰っていないのが悲しい(笑)
股くぐりから大成したのに、実力がありすぎたため最後には劉邦に殺された不幸と言うかマヌケと言うか甘い生き方の男だな。




『仮面獣』
菊地秀行 フタバノベルス


読始11/22 読了11/23

コメント・・・
菊地秀行が「書くかもしれない」蓮香竜シリーズの外伝的ストーリー。
「給料泥棒」といじめられる黒部研吉は、ある日蓮香竜から閨房術を伝授される。
その技を利用して最後には会社をゲットするというステキなサクセスストーリー(爆)
閨房術とか言う割にはたいしてエロくないので注意。
それどころか・・・ハッハッハッハ。戸谷さんなんか出てくるし。
まぁ、毒気薄めってトコですか。




『オーラバトラー戦記,6 軟着陸』
富野由悠季 角川スニーカー文庫


読始11/24 読了11/25

コメント・・・
ジョクだけでなくバーンとガラリアも地上界に飛び出した。
地上の世界に戸惑う二人。それぞれの才覚で行動するんだけど・・・
いや、個人的には生活感覚の違いに戸惑う、って話は好きじゃなかったりして・・・
家族の性格はアニメにも似ているけど「あんたなんかウチの子じゃない」というデンジャーに悲しいエピソードは入っていないようだ。
人里離れた・・・というほどでもないのか、郊外にある家に飛び出したジョクは今後の行動をいかにするか悩むのであった。
新ヒロイン(?)と共に(笑)
まぁ、ネタ的には好きじゃなかったけど、ワクワク感は高まってきたので良し。




『ハルピュイア奮戦記,2 翼の決断』
秋津透 ハルキ文庫


読始11/25 読了11/25

コメント・・・
第一部完。売れ行きしだいで続きを書けるかも、と言っているからこの続きは無いだろう(爆)
つまらないわけじゃあないんだけどね。
いきなり突然、主人公のマリアが毒蛇のリーに惚れてしまうというネタ以外は面白い方だと思う。
いや、説明文だらけの前半もイマイチか。
しかし、まぁ、ストーリー展開はそんなに悪くなかった。スペオペが好きだと言うだけのことはある。
富士見か電撃で、ソレっぽいイラストを付けてもらってたらもう少しは人気が出たかもね。




『ルナティック・カーニバル 月を彷徨うモノ』
秋葉千景 角川スニーカー文庫


読始11/25 読了11/27

コメント・・・
心の狭い人に言わせれば、ナイトライダーのパクリ。ということになる。
そんなわけで、今回は京四郎と桜の2人は、しゃべる車「スレイプニール」に乗ってソレを目的地へと運ぶ仕事を引き受ける。
でもスポーツカーみたいなフォルムじゃなさそうだな。なんせ、自重10トンの巨体。
しかも、AIはなんか変(爆)
グチっぽかったりいじけたり、無意味に高性能だ。
そんなスレイプニルと、ハイウェイをひた走る。
無敵剣士の桜に、ときどきイデの力(笑)が発動する銃士京四郎。
彼らに待ち受ける未来とは?
全ての「人間」が影響を受けた「月」の力を無効化した理由は?
なんて考えると面白くなるのだ。



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『ひよぴよ』
小林めぐみ 角川スニーカー文庫


読始11/27 読了11/27

コメント・・・
壱が夜店で買ったひよこは鳳凰だった(爆)
一晩でニワトリに成長して壱の頭の上に住み着いた。
なんか、対の鳳凰を探しに来たんだと。
そんな出会いから始まる心霊アクション。
かるーく読めるお手軽作品デス。




『新ロードス島戦記,2 新生の魔帝国』
水野良 角川スニーカー文庫


読始11/27 読了11/28

コメント・・・
相変わらず安定しないマーモの国。
そんな状況なので、諸国を歴訪してカンパを求める(笑)
その途中で「ギリシャ神話」ヘラクレスの冒険みたいなクエストに巻き込まれるが、その辺ははしょられる(爆)
まぁ、いずれ、外伝として書かれるのであろう。
今回のメインストーリーは、フレイムにおける風の部族と炎の部族の対立解消、ってワケだ。
二つをつなげるのは、街道を荒らすようになったバケモノ砂走り退治という仕事。
砂の中を高速で移動する巨大な虫とどう戦うか。
答え:ガンバル(爆)




『真・無責任艦長タイラー,3 邂逅編』
吉岡平 ファミ通文庫


読始11/28 読了11/28

コメント・・・
タイラーは、あいかわらず狙われていた。
敵にも味方にも。
乗組員や、年寄りといった一部には愛されているが、その程度では身を守るだけで精一杯というところか。
今日もまた、ラアルゴンの戦艦に追われてます(笑)
新造艦「阿蘇」。最高性能の巡洋艦。
たった一隻で再び袋叩きに合う。
秘策は、出るのか?(出ます>実も蓋も無い・・・




『銀河帝国の弘法も筆の誤り』
田中啓文 ハヤカワ文庫JA


読始11/29 読了11/30

コメント・・・
表題作他4本の、SF短編集。プラス、各作品ごとに田中啓文批判が挿入される。
全ての作品は、最後のダジャレオチを書くためだけに存在する。
そのせいか、批判でボロボロに言われる(笑)
下品だとかくだらないとかバカだとか。
田中哲弥にバカだと言われてはおしまいだと思うが・・・(爆)
とにかく、面白いです。そっち方面の人なら。



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『南国戦隊シュレイオー』
神野オキナ ソノラマ文庫


読始11/30 読了12/3

コメント・・・
沖縄を生贄にすることで日本を生かそうとする(というアホな話に乗せられる)日本政府。
それに対抗する組織が、南国戦隊シュレイオー。
八つの要石を配置されると、沖縄は風水的にぶっ壊されるらしいが・・・
まぁ、沖縄問題をライトかつヘビイに置き換えた作品とでも言うか。
イラストの伊藤岳彦。悪くは無いんだけど、せっかくの99という表記に対応しきれる画力が無いのがイタイな。
設定が無駄になって・・・ハァ(ため息



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欄外 食王


ダイドーの、缶ジュース。
こんがりミルクセーキ2だったかな、名前は。
なかなかの美味。
たとえるなら、プリンの作りかけ(笑)
冷やして固める前につい、飲んじゃった。
そんな味。
気に入った。