四月前期
『ナイフが町に降ってくる』・『実況中死』・『猟死の果て』
『エイリアン魔神国(中)』・『風水街都香港<上>』・『風水街都香港<下>』
『ストレート・チェイサー』・『彼女が死んだ夜』・『エスパイ』
『ナイフが町に降ってくる』
西澤保彦 ノンノベル
読始4/1 読了4/2
コメント・・・
謎を見かけると自分が納得するまで停止した時間の中を過ごしてしまう主人公、末統一郎。と、時間停止に巻き込まれる少女
そして停止した時間の中で次々に発見された13人の被害者。
謎が謎を呼び元の時間に戻れなくなる主人公。早く謎を解き明かして(いや、間違った答えでも自分が納得すればいいんだけど)時間牢から脱出しなければ。
と、いうSF状態での推理物。
推理小説だからこれ以上のことはナニも言えないよ(笑)
読み終われば、あぁ、そんなところにヒントがあったんだ、と納得できないことはない作品。
裏は読めなかったけど犯人は分かってましたよ、もちろん。
いつもの西澤モノ。
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『実況中死』
西澤保彦 講談社ノベルス
読始4/2 読了4/4
コメント・・・
しまったあ・・・
まさか、西澤さんがシリーズ物を書いているとは知らなかったぜ。
んなワケで2巻から・・・。しかも、前作は短編集らしく話数では5話目(爆)
で、ストーリーの方は、落雷のショックで(誰か知らないけど)ある人が見ている風景が自分の頭に同じように映し出されるという力を持ってしまった主婦。そして、その視界の持ち主が女性をストーキングしていることにより始まる事件。
果たして視界の持ち主は誰なのか、と。
本格パズラーねぇ・・・。つまり、矛盾するセリフに気付いたモン勝ちという、お約束の西澤モノ。
終わると、アレもソレもヒントの一環だったのか、と思ってしまうのだが・・・
あとがきで言及されて無いしなぁ。
深い!
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『猟死の果て』
西澤保彦 立風書房
読始4/4 読了4/4
コメント・・・
めずらしくSF仕立てではない作品。
その代わりと言っちゃなんだが、サイコホラー的コワレ人間が複数登場。
女子高生を殺害し靴下を奪う犯人の正体とは?
だが、作者が今作で言いたかったことは全然別の場所にありそうだ。
面白いという感想は似合わない。
サスペンスにドキドキ、って感じかな(笑)
『エイリアン魔神国(中)』
菊地秀行 ソノラマ文庫
読始4/4 読了4/4
コメント・・・
間を開けると話が分からなくなるな・・・
いきなりサカサマの状態の八頭大にビックリ(笑)
なんでそんなことになったんだっけ?あぁ、ゆきにとりついた悪霊の仕業ね、と。
まだ日本を発つ前から忙しいこった。
今回はニューヨークへ渡り、そこからローラン王国へ。
2巻かけてようやく目的地に到達か。
いつも通り、邪魔するヤツはぶっ飛ばしまくりながら目的へ一直線の痛快活劇。
そーいえば、菊地秀行には珍しく、主人公に影がない明るいシリーズなんだよなぁ、これ。
面白い。
『都市シリーズ 風水街都 香港<上>』
川上稔 電撃文庫
読始4/5 読了4/8
コメント・・・
このシリーズはファンタジーだけどオリジナル色が強すぎて世界になれるのが難しいかも。
特殊読み仮名もてんこ盛りだしね。
もぅ、完璧に川上ワールドとして余計なファンタジー知識を切り捨てて読まないと・・・
さて、今回は匪天と書いてナイン・アンゲルと読む、人と天使のハーフの女の子が主人公。
なぜ英国領香港にてそんなドイツ語かラテン語みたいな読み方?(笑)
それはともかく、失われた天界を『香港』を利用して再建しようとする匪天VS香港商店師団。
風水と五行がぶつかり合い兄弟と兄姉が相対する。
以下下巻。
『都市シリーズ 風水街都 香港<下>』
川上稔 電撃文庫
読始4/9 読了4/11
コメント・・・
天に昇ろうとする『香港』を止める、という目的のワリに、ストーリーは熱血ではなくしんみり系。
そーだな・・・、ルナ・ヴァルガーの最終巻に似てる。
二卵性双生児と言ってもイイ。
まぁ、それで、結局、ラストがやや良しという以外はそれほど面白くないなぁ。
イマイチ、ピンと来るモノがない。
残念。
『ストレート・チェイサー』
西澤保彦 カッパノベルス
読始4/11 読了4/12
コメント・・・
酔った勢いで三人交換殺人の計画を立てたおばさんトリオ。
しかし、最初に殺されたのは目的とは無関係の人間だった。しかも、密室。
と、いう展開で始まる西澤SF推理小説。
いかにも、アメリカって感じの住人達。エカード大卒はダテじゃないね(笑)
やたらと日本語のフリガナにメリケンスラングを使っております。
謎が謎を呼び面白く読めます。
最後まで読んだら、とりあえず27ページの下段7行目など読んでみると、ヒントはあったんだな、と理解できます。
それ以上に、章頭の文字だけで全てが・・・
ををっと、ネタバレしすぎたかぁ?
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『匠千暁第一の事件 彼女が死んだ夜』
西澤保彦 カドカワノベルス
読始4/12 読了4/13
コメント・・・
第一作に出てきた匠千暁と仲間達(笑)による妄想推理小説。
いや、つまり、証拠も無しに、とことん妄想(想像)だけで無責任に推理を押し進めていく、と。
酒飲み学生の匠千暁。酒飲み先輩の辺見祐輔。クールレディ高瀬千帆。
今回の推理役はタックとタカチの二人。
舞台は、アメリカ旅行を目前にした女子大生の家で起きた死体遺棄(?)事件。
ヒステリックに泣き叫ぶ彼女の選択は・・・
ちょっとそれは強引だろ(笑) という突飛な推理が展開される。
予想不可能だから面白い、ってのはこのシリーズの味なのか?(爆)
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『エスパイ』
小松左京 ケイブンシャ文庫
読始4/13 読了4/17
コメント・・・
西澤保彦に影響を与えた作家ということで手に取ってみる。
エスパーのスパイでエスパイ。古いセンスだなぁ(笑)
主人公のタムラヨシオは、テレパシーと透視と念力を操る上に忍者修行までした一流エスパイ。
その、彼に与えられた任務は、ソ連首相の暗殺を防ぐこと。
その前に立ちふさがる『悪』のエスパイ。
そして全ての黒幕は!
と、まぁ、古い感じのお話なんですよ。
つまらなくはないんだけど・・・1枚、重要なページが千切り取られていた・・・
クソ馬鹿野郎・・・図書館の本は大切に
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欄外 独り言コーナー
並列書評を始めてから世間の傾向が良く分かるようになった・・・
西澤保彦モノってドコ行っても置いてある(笑)
ああっ!!以外と見つからないのが菊地秀行。
誰かぁ!菊地秀行の感想置いてあるページがあったら教えてくだされえぇっ!!