十二月前期
『よろずお直し業』・『アクエリアンエイジ』・『なつこ、孤島に囚われ。』
『ブギーポップは笑わない』・『嗤う伊右衛門』・『昆虫巡査,1』
『介子推』・『崑崙神獣伝』・『多摩の台病院ものがたり お江戸漫遊記』
『異形家の食卓』・『魔術士オーフェンはぐれ旅,3』・『ザリガニマン』
『ジャッジメント・ワールド,2』・『昆虫巡査,2』・『秘密屋 赤』
『よろずお直し業』
草上仁 徳間デュアル文庫
読始12/3 読了12/3
コメント・・・
(゜∀゜)イイ!!
と、思わず叫んでしまうほどに、ハートフルファンタジー。
マンガで言えば「死神くん」
壊れたものを直す男、サバロは旅する・・・寅さんみたいな男。
そして、お客さんとの出会い。
壊れた「モノ」と一緒に「心」も直す。
そんな話の短編六連作。
そして、最後に彼は・・・
ネタバレの寸前に「ひょっとして」に気付いて大感動。
ハヤカワのスチャラカずっこけSFとは全然違う、ええ話やがな。
読め。
『アクエリアンエイジ 悠久の処女宮』
監修:中井まれかつ 著:SATZ 角川スニーカー文庫
読始12/3 読了12/3
コメント・・・
最近、いや、だいぶ前からテレビCMやってるから、アニメを見ている人なら大概名前くらいは聞いたことがあるだろう。
カードゲームが原作の美少女バトルだ。(やったことないけどな)
まぁ、世界観を知りたかったんで読んでみたのさ。
今度アニメ化されるんだよ。知ってた?
大体のところは理解した。それでとりあえず、読んだ甲斐はあった、と。
不満点は、イラストかな。
カワイーけど、ちょっとばかりロリ度が高いね。
やっぱ、いろいろキャラデザされてるけど、テレビCMの絵が一番好みだな。
文章は意識したのか無意識か、スレイヤーズっぽいノリが見え隠れ見え見えしている。第二部じゃないから良いけど(爆)
つまり、アクエリアンエイジってなに?知りたいな。そういう人以外にお薦めはしない。
悪くは無いがね。並マイナス、ってトコか。
『なつこ、孤島に囚われ。』
西澤保彦 祥伝社文庫
読始12/4 読了12/4
コメント・・・
森奈津子が、孤島で妄想にふけりながらレズ小説を書く話。
時々、ネガポジ反転して、逞しいアニキと美少年がお互いのモノをしごき合う、といったオゾマシイ描写も出てくるので、健全な男子は目をそむけましょう。
で、コレは何を書きたかった話なのか問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
まぁね、よく考えてみれば、タカチの話なんかで昔からレズネタはあったといえばあったのだよな。
しかし、「小学生の夏休み文庫」に指定されそうなさわやか系表紙でコレかい。
笑うところなのかぁ?
レベル、並−の+アホ
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『ブギーポップは笑わない』
上遠野浩平 電撃文庫
読始12/4 読了12/5
コメント・・・
ブギーポップ。不気味な泡。
危機に際してプカリと浮かび上がってくる存在。
そんなブギーポップの都市伝説から始まって、各キャラの立場から見た「あの出来事」というスタイルでストーリーが進む。
なかなか、良かったけど、特に不安定な高校生の気持ちとか、だけど、ものすごく(゜∀゜)イイ!と言うほどではなかったな。
世間の過大評価か?
かなりシリーズが出ているのでソレを読むうちにハマるかもしれないが、現時点では並++。
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『嗤う伊右衛門』
京極夏彦 中央公論社
読始12/5 読了12/7
コメント・・・
構成が前日に読んだブギーポップに激似。
章ごとに視点主人公が変わり、各々の視点からストーリーを見ることで立体的な面白さを持ってくる、と。
だけど・・・こっちの方が発売先なんだよな。ブギーポップより(笑)
むっつり無表情の伊右衛門と、病気で顔の崩れたお岩。この二人が結婚して・・・
淡々とイイ話なのかな、と思っていたら後半の急転直下。
早送りで事態は悪化の一途。
アワ、アワ、アワと大介・花子の大介みたいになってしまった(笑)
そして、傍から見ればバッドエンド。本人達は・・・???
重かった。
推理小説ではありませんよ。
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『昆虫巡査,1 蜉蝣渓谷』
平野肇 小学館文庫
読始12/7 読了12/7
コメント・・・
向坊一美巡査は、40前後のがっしりした体格のおまわりさん。土地のヤクザもとりあえず一歩引いて頭を下げる。そんな男。
で、昆虫採集と標本作りが趣味で、独身。
うわーい、すごいや(笑)
こち亀の両さんでさえ巡査長なのに。
それはともかく、この話はなんと言うかな。
ミステリじゃなくて、刑事ドラマって感じかな。読者は別に何も考えずに読むだけでいい。
それなりにワクワクしますから。
『介子推』
宮城谷昌光 講談社文庫
読始12/7 読了12/9
コメント・・・
同氏の人気作に「重耳」があるが、その重耳に仕えた若者が主人公。
まぁ、なんというか、分かったようなわかんないような話(爆)
ストーリーは簡単なんだけどね。
徳の高い重耳を王とすればきっと世の中が良くなる、と、誠心誠意仕えまくる介子推。
しかし、王となったとき、重耳ですら俗悪の穢れから逃れられないと知った時、彼は母を連れて山に去った、と。
潔癖だかなんだか知らないけど、カッコイイ引け際じゃあないな。
所詮、「素晴らしい王様キボンヌ」なスレを立てただけか、と。
王に諫言する勇気が無かったのではなく、諫言しなくちゃキレイでいられない王様に心底ガカーリ・・・って、なぁ。
やっぱ、わかんねぇよ。拙者には。
『崑崙神獣伝 異界西遊記・神仙料理戦争』
水沢龍樹 廣済堂ブルーブックス
読始12/9 読了12/9
コメント・・・
サブタイトルはいらなかったかな。
街の酒場の主人、猪八戒はある日突然王宮に引っ立てられ拷問され、尚食(皇帝の料理を作る偉い人)に取り立てられて・・・
不老不死を願う則天武后の辛い罠。
不老不死の秘法、封禅。それに必要な崑崙の宝鼎。それらを知る「ハズ」の猪八戒は何も知らず・・・
そんな感じの中華アクション+料理。
ちょくちょく、無意味に女性キャラの肉体描写が細かくなるという不思議な文体以外は、
まぁ、そこそこ。
『多摩の台病院ものがたり お江戸漫遊記』
米山公啓 廣済堂文庫
読始12/9 読了12/9
コメント・・・
面白い!!
いままでのシリースでも充分すぎるほどはっちゃけてた多摩の台の医者たちが。
なんとなんと、江戸時代にタイムスリップしてしまった(笑)
なんでやねん!!
そして、平賀源内の協力を受けて時間移動。
だけど、現代に帰るには出力不足だから〜〜〜〜と、江戸時代を前後に行ったり来たり。
ターヘルアナトミアの訳に力を貸してみたり、赤穂浪士の健康診断をしてみたり。
バカバカしすぎて面白い。
もぉ、絶対に三巻セットで読め!!
『異形家の食卓』
田中啓文 集英社
読始12/9 読了12/11
コメント・・・
うああああああっっっ!!!
悪趣味ダイナマイト。
ほとんどの作品が異形コレクションで発表された作品なだけあって、異形だ。
グログロにグロテスクで、ゲロゲロのデロデロに悪趣味。
それでいて、オチは、「(゜Д゜)ハァ?」ってぐらいタワケたダジャレ。
悪趣味じゃない人は読まないこと。
マトモな趣味の人は、気分が悪くなるだけかも(笑)
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『魔術士オーフェンはぐれ旅,3 我が胸で眠れ亡霊』
秋田禎信 富士見ファンタジア文庫
読始12/11 読了12/11
コメント・・・
さて、かつて無さ過ぎ、内と外にトラブルを抱え持つ不幸な主人公オーフェン。
つーか、無認可の金貸しらしいけど、回収率ゼロの無能者だったりする。
三重苦か(笑)
それにしてもヒロイン(?)のクリーオゥが全然可愛くない。これっぽっちも可愛げが無い。太宰ゆき(エイリアン○○○)よりも可愛くない。イヤヒロインコンテストをやったらトップを狙える(爆)
ストーリーは、今は亡き魔術士によって生み出されたクリーチャーとのバトル。
そういえば、スレイヤーズも3巻の戦闘相手はクリーチャーだったな・・・
まぁ、並か・・・
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『ザリガニマン』
北野勇作 徳間デュアル文庫
読始12/12 読了12/12
コメント・・・
この話は、別に、ザリガニマンが悪の組織と戦ったり、悪の組織の人だったりする話ではない。
どちらかと言えばザリガニマンが誕生するまでの話だと思うのだが、誕生=死のような気もするから誕生話と言うのもなんか違うな。
まぁ、ようするに、なんでもない話だね。
早く読み終わるからヒマなら読んでもいいけど、他に読む本がある人にお薦めするつもりは全然無い。
『ジャッジメント・ワールド,2 <バースデー>には死の裁きを』
青田竜幸 富士見ファンタジア文庫
読始12/12 読了12/14
コメント・・・
すっかり忘れていた世界観。
いや、世界観は覚えてたんだけど、キャラクターの性格が記憶に全然なかった。
だからメモっておこう。
クールな美少年ショウゴ。ファンキーアーミー(?)エイジ。クリーオゥに匹敵するイヤヒロイン(というかただのガキか)のリンコ。
今回は、テロリストに殺された姉の仇を取るために、復讐屋に仕事を頼まず自分でどうにかしようとする少年を中心に。
超能力的キャラクターの戦闘シーンは、まぁ、それなりに面白いかな。
なんか、こう、全体的に悪くないんだけどリンコ一人に面白さが食い破られた感じだ(爆)
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『昆虫巡査,2 精霊蜻蛉の川』
平野肇 小学館文庫
読始12/14 読了12/15
コメント・・・
虫取りが趣味の昆虫巡査第二巻。
なんか、霊能者のマネージャーが姿を消したんだと。その町で稼いだ現金一千万円は残したまま。
そこで、非番の向坊巡査が虫取りのついでに捜査をする、と。
推理小説ではない刑事モノなので、まぁ、肩の力を抜いて楽に読め。
ひまわりさんの活躍とは裏腹に、強烈なヘタレっぷりを連発するだけの矢張双も見所なのかもしれない(笑)
『秘密屋 赤』
清涼院流水 講談社ノベルス
読始12/15 読了12/16
コメント・・・
うーーーん。悪くない、止まり。
「白」の方が良かったかな。アレはアレで物足りないんだけど(笑)
都市伝説の寄せ集めと分析解析な話。
最後のオチは、まぁ、ソコソコ上等かな。なるほど!レベル
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欄外 ゲームの伝道
プレステ2値下げ。
だがね。値段が下がっても欲しいゲームが無いのだからお話にならないのだよ。
なんか、こう、スゴイのが欲しいね。
あぁ、あるいは、DVDのレンタル料金がCDシングル程度になるとか(笑)